ちょっと危険な時事評論「スカ犬の遠吠え」を軸に、バンド活動を語る「スカッとロックバンド」、食とレストランを斬る「スカスカのごはん」と多彩な内容です。「スカ引きの人生」を送るアホ中年に幸あれ!
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蕎麦屋の風景

 居酒屋のカウンター。隣の三人はどうやら家族、50代らしき両親と30前後の息子のようである。けっこうな声で話すから聴こうとしなくても全部聞こえてしまう。このファミリーにはもうひとり娘がいて、まだ学生のようだ。彼女がこの場にこれない理由についてお母さんが説明する。

「あの子こんどパソコン検定があるらしいわ。言うてるんやあたし、パソコンだけはちゃんとできるようにしとき、てな。ほんまは英会話もできたらええねんけど難しいやろ。パソコンはもう『できてあたりまえ』やからな。」
「へんっ!ワシらにはさっぱりわからん世界や、そんなん何の仕事するんかが先ちゃうんかいや。」
 吐き捨てるようにつぶやく父。ま俺もお父さんに賛成ですけどね。
「ちゃうねんって。ウチの子(社員か?)でもな、会議でこっち向いてしゃべりながら手えだけ動いてるねんで。それで言うたこと全部入ってて、済んだらすぐにファックス(メールやろ?)入れやんねん。私が言うた中味なんっにもわかってないけどな。けどそれができてあたりまえやねんて、今は。」
 やや激昂気味にまくしたてる母。何の仕事か管理職クラスのようだが、キーボードを操る若手に複雑な思いがあるみたい。
「俺もパソコンは一応使うけどな。まあブラインドタッチで早く入力できた方が、とりあえず就職には有利やろなあ。」
 論争に進展しそうな両親のようすに、息子は大人の対応のコメントをはさむ。しかし親父さんは収まらずに自説を展開するのだ。
「そんなもん、ホンマの仕事と関係あらへん。手に職つけたモンが強いんや結局。ワシらサラリーマンは若いうちから職人を使うてるつもりで勘違いしとった。職人の方がナンボも偉かったんや…」
 俺も同感である。しかしせっかく息子が緩衝材をはさんでくれたのにはぎ取らなくても…と思ったらやっぱり息子さんはちょっとムッとして反論した。
「けどITかて手に職なんちゃうか?やっぱりこれからはITの時代やで。」

 ところがこの発言がとんでもない展開に!…


「これからってお前、もう今でもそっちの方が多なったで。アレたいしたもんやなあ…」
 うん?親父さん、ITには否定的やったんと違うんかいな。何の話を始めたのかな。
「ワシ80キロで行ってみたったけどちゃんと開きよるんや。今度100キロで行ってみたろ。」
「あんたアホなことしないな。そんなことしてぶつかったら誰が弁償してくれるんや。何の得にもならんこと、アホかいな。」
 まったく意味わからんし。しかもお母さんには解ってるところがさらに意味不明。でも息子はやっぱりわからんみたい。
「…???… なんのことやそれ」
「そやから“ET”やがな。あれはたいしたもんや。」
「… … …」
 (おっさんそらETCやがなっ!)という突っ込みを期待したのだが、息子さんはしばらく黙ってあさっての方向を見て、やがて焼酎をひと口すするとぼそっと言った。
「おとん、そんなアホなこと、ホンマにやめときや。」

 よくできた息子さんだ。優しい人だなあんたは。こういうのを『大人の対応』というのであろう。だがホントにそれでいいのか。勘違いは訂正してあげた方がいいと俺は思う。でないと親父さん(お袋さんもか)またどこかで恥かくよね。
 それにしても間違えたのが“ET”(ETC)で良かった。“ED”やったらお母さんも交えてどんな話が展開したことやら。(そっちの方が面白いけどな)
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謎(ウソ・バレバレ)の中年男。スカドッグの名のいわれはギター弾きならわかるよね。スカイドッグみたく天空までは昇れずスカッとコケます。

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